現代の都市生活では、慢性的な頭痛に悩む人が増えています。ある調査によると、月1回以上頭痛に悩む人の割合は10年前より約16%増加し、コロナ禍以前と比べても約25%も頭痛が増えていることが分かりました。テレワークの普及や慢性的な運動不足、そして長時間のスマホ・PC利用による姿勢悪化やストレスの蓄積など、様々な現代的要因が頭痛の増加に影響しているようです。本記事では、頭痛の原因について、特に多く見られる緊張型頭痛と片頭痛に注目し、現代生活との関係や自律神経の乱れとの関連、そして整体による根本的な改善方法までを専門的な視点から解説します。慢性頭痛にお悩みの20~50代の方はぜひ参考にしてください。
目次
よくある頭痛の種類:緊張型頭痛と片頭痛
まず、日常的によく見られる代表的な頭痛として緊張型頭痛と片頭痛、群発頭痛があります。それぞれ原因や症状が異なるため、自分の頭痛タイプを知ることが大切です。
緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)
緊張型頭痛はその名の通り、筋肉の緊張に起因する頭痛です。長時間のデスクワークやスマートフォン使用で首や肩の筋肉がこわばり、血行不良を起こすことで発症します。主な症状は、頭全体が締め付けられるような鈍い痛みで、ヘルメットをかぶったような圧迫感とも表現されます。痛みは比較的軽度~中程度で持続的ですが、吐き気などの症状は通常ありません。慢性的な肩こりや首こりを伴うことが多く、夕方にかけて悪化しやすいのも特徴です。原因としては不良姿勢や眼精疲労、精神的ストレスなどが関与し、これらが筋肉の緊張を高め頭痛を引き起こします。夕方にかけて悪化しやすいのも特徴です。なお、痛みは短い時で数時間、長い場合は数日間続くこともあり、慢性化するとほぼ毎日のように頭痛が起こります。
- 頭全体が締め付けられるような鈍い痛み(ヘルメットで圧迫されるような感覚)
- 痛みは軽度~中程度で持続するが、吐き気などは通常伴わない
- 慢性的な肩こり・首こりを伴いやすく、夕方に悪化しやすい
- 痛みは数時間から数日間続くこともある
- 不良姿勢・眼精疲労・精神的ストレスなどが誘因となり、筋肉の緊張が高まって発症する
片頭痛(へんずつう)
片頭痛(偏頭痛とも表記されます)は、血管の拡張や神経の興奮によって起こる頭痛です。発作時にはこめかみから額にかけてズキズキと脈打つような強い痛みが生じ、しばしば頭の片側に集中します。吐き気や嘔吐を伴ったり、光や音に過敏になる(光や音がつらく感じる)ことも典型的な症状です。片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、ストレスやホルモンバランスの変化、自律神経の乱れなどが誘因となり、脳の血管が急激に拡張して神経を刺激することで痛みが起こると考えられています。発作は数時間から場合によっては数日続くこともあり、日常生活に支障をきたすほど強い痛みになることがあります。また片頭痛持ちの方は、発作前に目がチカチカしてギザギザした光が見える閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる前兆を感じる場合もあります。
- こめかみから額にかけて片側でズキズキと脈打つような強い痛み
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある
光や音に対して過敏になり、まぶしさや騒音がつらく感じられる(光過敏・音過敏) - 発作は数時間から長いと数日間続くこともあり、日常生活に支障をきたすほどの痛みになる
ストレスやホルモンバランスの変化、自律神経の乱れなどが誘因となり、脳の血管が急激に拡張して神経を刺激し痛みが起こると考えられている
群発頭痛(ぐんぱつずつう)
群発頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛に比べて発症頻度は低いものの、一次性頭痛の中で症状が最も激しいタイプです。片側の目の奥からこめかみにかけて極めて強い痛みが起こり、その名の通り数週~数ヶ月の期間に群発(集中)してほぼ毎日発作が起こります。発作は主に夜間や明け方に起こり、痛みが続いている間はあまりの激痛にじっとしていられないほどです。頭痛と同じ側で目が充血して涙が出たり、鼻づまりや鼻水、まぶたの垂れ下がり(眼瞼下垂)といった自律神経症状を伴うことも多く、これらも群発頭痛の典型的な症状です。原因は明確には解明されていませんが、脳の視床下部(体内時計を司る部位)の機能異常が関与しているとの説があり、群発期にはアルコール摂取が高い確率で頭痛発作の誘因となることが知られています。
- 片側の目の奥からこめかみにかけてえぐられるような激痛(灼けつくような刺す痛み)
- 頭痛発作は数週間~数ヶ月続く群発期に集中してほぼ毎日起こり、群発期は通常年に1~2回訪れる
発作は主に夜間や明け方に起こり、1回の痛みは15分~3時間程度持続する - 痛みの最中は激痛のあまりじっと横になっていられず、思わず動き回ってしまう
- 頭痛と同じ側で目の充血・流涙、鼻づまり・鼻水、瞼の垂れ下がりなど自律神経症状を伴う
- 群発期には飲酒が誘因となり頭痛発作を引き起こしやすい
現代生活で頭痛を悪化させる主な要因
慢性頭痛に悩む人が増えている背景には、現代のライフスタイルが大きく関係しています。特に以下のような要因が頭痛を引き起こしたり悪化させたりします。
- 不良姿勢(猫背・ストレートネック): 長時間のデスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、首や肩の筋肉に過度な負担がかかります。重い頭部を支える首が疲労し、筋肉が硬直することで血流が低下し、頭痛や首こりを招きます。実際、前傾姿勢によるストレートネックは肩こりや首こりだけでなく頭痛の原因にもなると指摘されています。
- 精神的ストレス: 過度な仕事のプレッシャーや人間関係の悩みなどによるストレスも頭痛の大きな誘因です。ストレス下では交感神経が優位になり筋肉が緊張しっぱなしになるほか、血管が収縮して脳への血流も変化します。その結果、緊張型頭痛が起きたり、ストレスから解放された週末に片頭痛が出るケースもあります。慢性的なストレスは自律神経のバランスを乱し、頭痛やめまい、倦怠感など様々な不調を引き起こす悪循環につながります。
- 長時間のデジタル機器使用: パソコンやスマートフォンの長時間利用は、目や脳への負担だけでなく姿勢の悪化にも直結します。画面を凝視することで瞬きが減り眼精疲労が蓄積すると、目の奥の痛みやこめかみの頭痛を誘発することがあります。また、夜遅くまで画面を見ていると睡眠の質が低下し、自律神経の乱れから翌日の頭痛を招くこともあります。
- 睡眠不足・生活リズムの乱れ: 睡眠は脳と身体の回復時間ですが、現代人は仕事やスマホの影響で慢性的な睡眠不足に陥りがちです。寝不足や夜更かしは体内時計や自律神経の働きを乱し、頭痛を起こしやすくします。逆に週末の寝過ぎ(寝だめ)もリズムが崩れて頭痛につながる場合があります。規則正しい生活習慣が頭痛予防には重要です。
- 運動不足: 体を動かさない生活が続くと筋肉の血行が悪くなり、首や肩周りの筋力も低下して姿勢維持が困難になります。その結果、僅かな負荷でも首肩の筋肉が凝り固まりやすくなり、緊張型頭痛の頻度が高まります。適度な運動は血流を促進し筋肉の柔軟性を保つため、頭痛体質の改善に有効です。
こうした生活習慣上の要因は、頭痛だけでなく肩こりや首こりなど他の不調とも密接に関連しています。肩こりの原因や首こりの原因については別の記事で詳しく解説していますので、気になる方は合わせてご覧ください。
▶ 肩こりの原因とは?多くの人が悩む不快症状の背景にあるもの
▶ 首こりの原因とは?多くの働く世代を悩ませる症状の背景にあるもの
自律神経の乱れと慢性頭痛の深い関係
頭痛の原因を語る上で欠かせないのが自律神経の乱れです。自律神経とは、交感神経(活動モード)と副交感神経(リラックスモード)という相反する働きを持つ神経のことで、体内の血流や臓器の働き、ホルモン分泌などを24時間無意識下でコントロールしています。このバランスがストレスや生活習慣の乱れによって崩れると、体の様々な不調が現れます。実際、ストレスや不規則な生活、気温差、睡眠不足などで自律神経が乱れると頭痛が起こりやすくなることが知られています。例えば、仕事で緊張が続いた後の休日に急に片頭痛が出たり、季節の変わり目に気圧の変化で頭痛がするのは、自律神経の変調が関与している場合があります。
特に片頭痛は、自律神経の乱れによって脳の血管が拡張し三叉神経が刺激されることで痛みが引き起こされると考えられています。一方、緊張型頭痛はストレスで交感神経が優位になり筋肉が緊張することが誘因となります。つまり 精神的・身体的ストレスが続くと交感神経が働きっぱなしの状態が続き、筋緊張や血管収縮によって頭痛が慢性化しやすくなる のです。慢性的な頭痛に悩む方は、痛みの元である筋肉や血管への対処と同時に、この自律神経のバランスを整えるケアも重要と言えるでしょう。
整体による頭痛の根本改善アプローチ
病院で検査をしても「異常なし」と言われ、痛み止めでその場をしのいでいる―そんな慢性頭痛もちの方は少なくありません。しかし、根本的に頭痛体質を改善するには原因に直接アプローチする施術が有効です。整体院では頭痛薬のように一時的に痛みを紛らわせるのではなく、体の歪みや筋肉の緊張を正し、自律神経のバランスを整えることで頭痛を起きにくくしていきます。
中目黒整体anelmaでは特に頭痛の根本改善に力を入れており、国家資格を持つセラピストがオーダーメイドの施術プランで対応しています。【筋肉・筋膜】【骨格】【自律神経】【内臓】など複数の角度から原因を突き止めて施術するため、一人ひとり異なる頭痛の引き金に的確にアプローチできるのが強みです。具体的な整体の手法としては、次のようなものがあります。
- 筋肉・筋膜への施術: 首や肩、背中周りの筋肉のこわばりを指圧やマッサージ、筋膜リリースで丁寧にほぐします。筋肉の緊張が和らぐと血流が改善し、緊張型頭痛の痛みが軽減します。デスクワークなどで凝り固まった筋膜を解きほぐすことで、可動域が広がり姿勢も改善します。
- 骨格の調整: 首の骨(頸椎)や背骨・骨盤の歪みを矯正することで神経の圧迫を取り除き、本来の正しい姿勢へ導きます。例えばストレートネック気味の頸椎を正常なカーブに近づけてあげると、首肩への負担が減り頭痛が起こりにくくなります。ボキボキしない安全な手技で関節の可動性を高め、体全体のバランスを整えます。
- 自律神経へのアプローチ: 整体では副交感神経が優位になるリラックス状態を促すことも重視します。深い呼吸を誘導したり、頭部や仙骨周辺へのソフトな施術で神経系に働きかけることで、自律神経のバランスを調整します。自律神経が整うと血管の収縮・拡張が正常化し、片頭痛の頻度も抑えられる傾向があります。施術中に思わず眠ってしまう方もいるほど、心地よい刺激で全身の緊張を解放します。
- 内臓への施術: 意外に思われるかもしれませんが、内臓の位置異常や疲労も姿勢や自律神経に影響します。整体ではお腹周りを優しく触れて内臓の動きを改善するオステオパシー的な手技も用います。例えば胃腸の不調で横隔膜が硬直すると呼吸が浅くなり、それが首や頭の緊張につながる場合があります。内臓へのアプローチによって体幹部から全身のバランスを整えることで、結果的に頭痛が起きにくい体内環境を作ります。
以上のように、多角的な施術によって頭痛の原因そのものに働きかけることで、根本からの改善が期待できます。薬に頼らずに頭痛を克服したい方にとって、整体は有力な選択肢と言えるでしょう。ただし症状や原因は人それぞれ異なるため、経験豊富な専門家のもとで自分に合った施術プランを立ててもらうことが大切です。
お客様の声:整体で頭痛が改善した事例
実際に整体によって頭痛が改善した方々の声をいくつかご紹介します。どの方も長年つらい頭痛に悩まされていましたが、継続的な施術によって症状が緩和し、生活の質が向上しています。
● 痛み止め薬から卒業できたケース: ある女性のお客様(介護職)は、腰痛と頭痛により毎日痛み止めが手放せない状態でした。整骨院に通っても良くならず仕事を辞めようかと悩んでいたそうですが、中目黒整体anelmaに通い始めてから症状が驚くほど改善しました。施術を重ねるごとに頭痛が軽減し、「城先生のおかげで今も楽しく仕事ができ、あれほど飲んでた痛み止めも今は全く飲まずに済んでいます。本当に感謝しかありません!」と喜びの声をいただいています。頭痛だけでなく姿勢まで良くなったことにご本人も驚かれ、仕事を続ける自信を取り戻されています。
● 全身を整えることで長年の頭痛が軽減したケース: また、慢性的な腰痛・肩こり・頭痛・脚のむくみに悩んでいた別のお客様は、「中目黒の痛くない整体で全身をしっかり診てもらい、今までずっと辛かった症状がかなり良くなってきました」と改善を実感されています。部分的な対処ではなく全身のバランスを丁寧に整える施術により、「痛くないのでリラックスして受けられます。城さんの技術も知識も素晴らしく、話しやすく柔らかい人柄で安心して通い続けられるサロンです」と高く評価してくださいました。優しい刺激のソフトな整体でも十分に効果が出ることを体感されたケースです。
● ソフトな施術と多角的アプローチで改善したケース: さらに、他の治療院ではなかなか良くならなかったというお客様からは、「ソフトなタッチなのに、体がほぐれていく感じに初めはビックリしました。施術中はすごくリラックスできて、頭のマッサージの時はいつも寝てしまいます」とのお言葉を頂いています。毎回施術後には体が軽くなり、姿勢の変化や内臓の関与についても丁寧な説明を受けて「たくさんの気づきがあり勉強になります」とのことです。【姿勢が悪いことで色々な所に負担が来ていることや内臓も関係することなどを教えてもらい、様々なアプローチをしてくれるので回を追うごとに良くなっているのが分かります】と改善を実感され、「今まで色んなところに通いましたが、城先生にしかできない施術がここにはあると思いました。中目黒周辺で整体をお探しの方にぜひオススメしたいです」と太鼓判を押してくださいました。このように、多くのお客様が整体によって長年の頭痛から解放され、笑顔を取り戻されています。
※上記はあくまで個人の感想であり、成果を保証するものではありません。
次回投稿ではInstagramでセルフケア動画を紹介
慢性の頭痛は日々のセルフケアも大切です。次回の記事では、当院Instagramで好評配信中のセルフケア動画をご紹介する予定です。デスクワークの合間にできる簡単ストレッチや、自宅でできる首・肩こり解消エクササイズなど、忙しい方でも取り組める内容です。
東京で頭痛を根本から改善するなら「中目黒整体anelma」へ
頭痛は放置すると悪化し、集中力の低下や頭痛の増悪などにより生活の質を下げてしまうこともあります。デスクワークなどで頭痛を感じたら、早めに対処することが肝心です。セルフケアで一時的に和らげることも可能ですが、慢性的な頭痛を根本から改善するには専門の整体院での施術が効果的です。
東京都内で整体をお探しの方は、ぜひ一度「中目黒整体anelma」へご相談ください。当院はアクセスの良い中目黒にあり、首こり・肩こり・頭痛の改善に定評のある整体院です。国家資格を持つ施術者による質の高いオーダーメイド整体で、頭痛の根本改善に取り組んでいます。実績豊富なプロが一人ひとりのお体の状態をしっかりと見極め、最適な施術とセルフケア指導を行います。
「つらい頭痛から解放されたい」「色々試したけど良くならない頭痛を治したい」という方は、ぜひ当院の扉をたたいてみてください。頭痛のない快適な日常を取り戻すために、スタッフ一同全力でサポートさせていただきます。あなたもぜひこの機会に頭痛改善への第一歩を踏み出すべく、当院への来院をご検討ください。